映像デバイスの歴史

 中小型ディスプレイの変遷
年代 トピックス 備考
1982 昭和57年 ハンドヘルドコンピュータHC-20に世界で初めてLCD(120x32ドット)が搭載された。
ノートPCやラップトップPCの先駆けとなる。
EPSON
1985 昭和60年 世界初のラップトップPC T1100が発売された。
640x240ドットの高コントラストLCDを搭載。
東芝
1989 平成元年 世界初のA4サイズのノートPC Dynabook J3100SS(液晶表示)が発売された。 東芝
1990 平成2年 世界初のPDA(Personal Digital Assistance)となるPalmtop PC PTC-500が発売。
512x342ドットのLCD搭載。
ソニー
1991 平成3年 自動車電話から発展した携帯電話に液晶搭載品が発売された。(TZ-804型:mova-X) NTT
1996 平成8年 初めてのスマートフォンと呼ばれる製品が発売された。(Nokia 9000 communicator)
内部ディスプレイはグレースケール(モノクロ)の640x200ピクセル液晶。
Nokia
1999 平成11年 携帯電話SH-02に256色カラー液晶が搭載された。
以降、カラー液晶が標準のディスプレイとなる。
J-Phone(シャープ)
2003 平成15年 Motorola RAZRの販売開始。薄型携帯電話として脚光を浴びる。携帯電話として初めてカバーガラスが採用された。 Motorola
2007 平成19年 iPhoneが発売開始。3.5インチのフルカラー液晶を装備(163ppi)し、タッチパネルとカバーガラスを搭載。以降、スマートフォンの原型となる。 Apple
2008 平成20年 2007年にGoogleが開発した携帯電話用プラットフォーム Androidを搭載した初めてのAndroid携帯(HTC Dream)がT-Mobile USAから販売開始された。その後、多くの携帯電話メーカーからAndroid携帯が販売され、スマートフォンはiPhoneとAndroidが中心となる。
また、スマートフォンは、フルカラー液晶画面とタッチパネルを装備することが標準となる。
 
2009 平成21年 スマートフォンGalaxyシリーズが販売開始。量産ベースとして初めて、有機ELパネルを搭載。
4インチで480x800の解像度の有機ELパネルを使用。以降、三星電子は、有機ELパネルを継続的にスマートフォンとタブレットに使用。
三星電子
2010 平成22年 タブレットPCのiPadが発売。768 x 1024 px, 9.7インチ(132 ppi)の液晶パネルを搭載。 Apple
2014 平成26年 スマートフォン Galaxy Note Edgeが発売。初めて、樹脂基板の有機ELパネルを用いた。
右側面にエッジディスプレイを設けた設計。
三星電子
2015 平成27年 SIDで車載用ディスプレイ(曲面も含む)やフレキシブルディスプレイが多数デモ展示された。
スマートフォン以降の製品を模索する動きが活発となる。
 
2016 平成28年 CESで従来のTVや家電に加え、多くの自動車関連メーカーが車載ディスプレイを展示。
車載ディスプレイの注目度が高くなる。
 
2017 平成29年 CESやSIDでAR/VR用途の次世代ディスプレイ展示が急増。Micro Display、Field Display(3D)、Stretchable Display、また、LCD/OLEDの超高精細ディスプレイが多く出展される。